フェラーリ
日曜日の昼下がり、家族でウトウト昼寝した。
俺と嫁が起きたけどまだ子供が寝てたので、嫁とちちくりあってた。
「フェラーリしてくれない?」とダメ元で要求する俺。
「嫌」とそっけない嫁。
「お願い」
「ダーメ」
「ちょっとだけ。お願い」
「嫌だって」
「まあまあ、いいじゃん」と珍しく食いさがる俺。
まあまあってのは意外にも魔法の言葉で、着地点を曖昧にしつつ安全に軟着陸させるのに有効な言葉である。日本的なハイコンテキスト文化の賜物だ。
昔セクロスした後に「私達付き合ってるんだよね?」と直球を投げられたときも、「まあまあ、いいんじゃない。そんなことより…」と意味不明の返しでフェードアウトしたこともあった。
話がそれた。
結局嫁はフェラーリしてくれた。なんと2年ぶり!
「久しぶりだから気持ちいいでしょ」
「うん。めっちゃ気持ちいい」 3日前に五反田のラムちゃんに舐めてもらったのは内緒だ。
あわよくばこのままセックスレス解消なるか?!と期待したが、子供が起きてしまいあえなくノーマネーでフィニッシュ。